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(見どころ4)千手窟

[2008年10月29日]

千手窟には、こんなお話が残っています。
昔々、東大寺大仏殿を建立された時のお話です。
大仏殿のための材木は、上流の山々から木津川を流して運ぼうとしましたが、笠置の辺りは岩が多く作業は困難でした。
それを知った東大寺の僧・良弁和尚は、なんとか水量を増し材木を無事に流そうと願い、笠置の龍穴と呼ばれた千手窟で雨乞いの儀式を行いました。
すると龍穴から竜王が現れ、惠の雨を降らせ、雷神の稲光が岩をくだき、無事に材木を運び、大仏殿が完成したそうです。
良弁和尚の弟子、実忠和尚は、笠置の龍穴を通って弥勒菩薩の世界に入り、観音様に人間が行ってしまった罪を懺悔する儀式を学び戻ってこられました。
笠置山の正月堂で行われたこの儀式が、現在に残る二月堂お水取りの起源であると言われています。


千手窟

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