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中淳志町長に対する問責決議

[2023年4月17日]

中淳志町長に対する問責決議

 中淳志町長は令和2年4月に就任以来、三年にわたって町行政に携わってこられたが、二元代表制の一翼を担う議会との関係は、再三の注意にもかかわらず意思の疎通に欠け、議会に対しての説明責任の欠如など、議会軽視が常に見受けられ、町長の政治姿勢に不信感を抱いている。

 まず、令和3年1月には町長の発言により、「町議会と議員を軽視した重大な発言であった」と、相手方に誤解を与えたことにより議会を混乱させ、二元代表制を否定しかねない公人としてあるまじき軽薄な行為が多々見受けられたことにより、書面により注意をしている。

 令和3年3月議会における当初予算の審議では委員会を通じて2度の議案説明を受けたものの、議員からの質疑に対し、行政側は十分な説明には及びきれず、付帯決議として可決した。

 また、同議会においては、来年度に予算を伴う事業を実施する広報が議決前になされたことに対し、議会の権限を侵害した町政運営に対し注意を喚起する決議を併せて可決している。

 今定例会においては、令和5年度一般会計予算が否決となった。この理由としては、町長の答弁が議員の質疑の趣旨から大きくずれることにより、幾度となく議会を中断することとなり混乱させたことがまず一つの理由である。これについては議長から会議中はもとより、会議後においても再三の注意をされている。

町長はこれに対して3月23日の会議の冒頭に謝罪をされたが、自身の答弁が回りくどい内容であったためとし、あたかも答弁の内容は間違っていないと主張された。

 また、当初予算の説明において、事業を実施するための予算編成であるにもかかわらず、事業の趣旨や目標、過去の実績についても充分な説明がしきれず、効果や結果などを分析した様子も伺えない。何のために、誰のために必要な事業なのかを施行する側が答えられない事業の予算を安易に認めることはできないとし、断腸の思いで異例の当初予算否決という結果を出した。

 このように、中淳志町長による不誠実な議会対応により、多くの問題が浮き彫りになってきており、まさに憂慮すべき事態となっている。これでは笠置町の将来展望が全く望めない。

 よって、笠置町議会は、上記の事実を示し、今後このような態度が繰り返されることのないよう、信頼回復に向けて取り組む態度を示されることを強く求めると同時に、中淳志町長に猛省を促し、その責任を強く問うものである。

以上、決議する。

 

 

令和5年3月29日

                   

 

 京都府相楽郡笠置町議会

 


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