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議案第17号「令和3年度笠置町一般会計予算」に関する付帯決議

[2021年3月31日]

 議案第17号「令和3年度笠置町一般会計予算」については、総合常任委員会において2度に渡り行政側からその予算等説明を受けたものであるが、議員からの質疑に対し、行政側は議会が求める十分な説明には及びきらず、委員会を終えた。

 国や府からの交付金を活用し事業を実施していくことは、財源不足に喘いでいるわが笠置町にとって重要かつ不可欠なことであり、行政側は日々業務研鑚に尽力されていることは承知している。しかしながら編成を含む本予算の説明では、その交付金事業等の一部が町にとって真に必要で、かつ継続的・有効的に活かされているとは理解できず、当該事業によって町の将来像にどのように繋がるものかが不明瞭であると判断せざるを得ない。

 本議会としては、笠置町第4次総合計画策定が大幅に遅れており、令和3年度予算にその方針を明確にし、反映できない状況下にあることは承知している。また、本予算には新規事業を含む住民の福祉事業なども多く含まれていることから、予算の否決によって事業の執行停止を余儀なくされ、一定期間、住民生活の低下を招く恐れがあるとも判断できる。どこまでも行政側の説明不足からくる不信感は払拭されないが、本来の議会の役割の1つである住民の立場に立った住民福祉の追及を鑑み、可決したものである。

行政側はこのような議会の思いを十分に理解の上、今まで実施されてきた事業を評価・検証し、後年に活かすことのできる計画的かつ適正で適格な事業展開とすることとして、下記事項に十分留意され、住民生活に寄り添った予算措置に取り組まれるよう強く求める。

 

 

 

 

1、予算の編成にあっては予算の必要性を鑑み、事業実施の目的や有効性、町の将来像を十分に検討した上で策定すること

2、事業を計画するに際し、各事業が単なる点に留まることなく、それぞれが相乗効果を生むよう工夫され、かつ将来にわたって住民生活にどのような繋がりとなるかを説明し、住民の理解を得ることができるよう尽力すること

3、本定例会において、議員の質疑に対し答弁ができなかった問題について、早急に原因を究明し、直ちに改善を図られること

4、職員への業務の指示は確実に行い、町として責任を持って業務の遂行に当たらせること

 

以上、決議する。

 

令和3年3月24日

京都府相楽郡笠置町議会


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